ストックライス誕生秘話

本当においしい非常食を届けたい

被災地や大きな事故現場では、被災者や自衛隊員が長い間非常食で過ごすことになります。でも、当事者の立場になれば、唯一ホッとできるのは食事だと思います。だから、本当においしい非常食を届けたい。満足できる食事で現場の方々に元気を出していただきたい。

長年抱いてきたこの思いが、新しい包装米飯のストックライスを開発・販売するきっかけとなりました。

いざというときに迅速かつ柔軟に対応するために

災害や大きな事故は、いつ発生するか分かりません。包装米飯は長期保存できるため、余裕を持って在庫を確保しておくことは可能ですが、実際には在庫以上の発注が入ることは多く、追加で仕入れようにも、深夜やメーカーが休暇中の場合は、調達が難しくなります。
いざというときに迅速かつ柔軟に対応するため自社工場を開設し、工場は24時間365日いつでも稼動できる体制にしています。何かあったときには、寝ずでも対応する。それが当社の方針です。

おいしさと長期保存を両立するまでの道のり

長期保存ができて本当においしいご飯の「理想の製品像」にはなかなかたどり着けませんでした。包装米飯メーカーに相談したり、サンプルを取り寄せたり、社内での思索を重ねるなど3年に及ぶ検討が続いたが、どうしても決定打が見出せませんでした。
転機となったのは、09年の初冬。たまたま営業担当者が広島県内のスーパーマーケットで株式会社サタケの「楽メシ」を購入し、食べてみて驚きました。レトルトなのにとてもおいしかったのです。米粒がつぶれていない。しかも具材の入った味付けご飯で賞味期限が6ヶ月。当初は簡易レトルトではないかと半信半疑ではありましたが、早速製造元にコンタクトを取りました。
同年12月、この楽メシの開発製造を行っているサタケの本社を訪れ、ショールーム内に設置された包装米飯専用ラインを見学、それまで聞いたことがなかった加圧マイクロ波加熱製法についても「マイクロ波で米に膜ができ、それがレトルト殺菌の際に保護する役割をもつ」という説明がすんなり入ってき、社員全員が確実な殺菌とおいしさを両立する仕組みに納得しました。

ユーザーの声が大きな自信に

自社製品発売の可能性に確信を抱くきっかけとなったのは、ユーザーの声でした。2010年、サタケのテストプラントで製造した自衛隊仕様の試作品を紹介したところ、予想以上に高い評価が得られました。
本当にレトルトなのかという感想が特に多く、皆さんはこれまでとの違いを確かに感じていたようです。こうした声が大きな自信となり、工場開設と自社製品の開発・販売につながりました。 2011年1月11日に工場が完成し、15日には本稼動を開始。工場稼動から2ヶ月程で、およそ30万食を送り出すことができました。